ミンダナオ治安(テロ関連)

囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件 [DVD]
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サンボアンガのチャバカノ語に興味を持って研究しているうちに、周辺の治安、特にスール―諸島を拠点に活動するアブサヤフ(ASG)による外国人の誘拐(=拉致)の情報についても敏感になってしまいました。それを機に、ミンダナオの治安に関する他のテロ組織の活動も記録するようになりました。

以下、英字新聞の記事を主な情報源にアップデートしたりまとめたりしていきます。ただし、個人が片手間にやっているだけですので、すべてを網羅することはできません。あくまで情報収集の参考としてご利用ください。

<基本情報>
ミンダナオで活動するイスラム系の反政府組織は、活動を始めたのはマルコス時代で、いくつもの組織分裂や和平プロセスを経て今に至ります。ウィキぺディア等を参考にしてください。

冷戦時代のアフガニスタンにCIAの支援によってリクルートされたムジャヒディン(聖戦士)の中には、フィリピンやインドネシアからの応募もありました。そこで訓練を受け、戦った後に帰国した一派が各組織に合流し分裂して、今のイスラム過激派テロ組織につながっています。外国の過激派組織との交流もあり、アルカイーダの幹部が訓練を施したりしていました。

(参考)
http://www.mochida.net/report02/01apa.htm
http://www.mochida.net/report03/8inrt.html

1) アブサヤフ関連

英語記事しかありませんが、アブサヤフによる事件の一覧は、

https://en.wikipedia.org/wiki/Timeline_of_Abu_Sayyaf_attacks

最新ニュースは、

https://www.aljazeera.com/tag/abu-sayyaf/

https://newsinfo.inquirer.net/tag/abu-sayyaf
等が参考になります(英語)

日本語だと、
公安調査庁の「アブサヤフ・グループ」解説ページ

(2) 本ブログ内記事アーカイブ

2022年

マニラで、アブサヤフの元リーダー格が脱獄を試みて殺害された件

2021年

2021年11月までのアブサヤフ関連のニュースまとめ

2020年

サンボアンガ市内でアブサヤフ幹部など4名が逮捕された件

スールーでインドネシア人自爆テロ容疑者が逮捕された件

北サンボアンガ州でアブサヤフに拉致された比系アメリカ人が救出された

スールーでの連続自爆テロで17人が死亡

スールーでは国軍によるアブサヤフの掃討作戦が続く

スールーで医師がアブサヤフに拉致されたが翌月に救助された件
2019年
サンボアンガ・デル・スル州でイギリス人とフィリピン人妻が拉致された件
アブサヤフに人質にとられていたオランダ人が死亡した件ほか
サンボアンガ市のモスクで爆破事件、2名が死亡
スールーのホロの教会で爆破テロ

2018年
フィリピン初の自爆テロ
サンボアンガ・シブガイ州で地元女性が拉致された件
スールーで比人エンジニアが拉致された件
アブサヤフが人質にとったインドネシア人2名を解放していた件
2017年
ケソン市でアブサヤフ構成員が逮捕された件ほか
アブサヤフがバシラン州の村を襲撃
7月15日に拉致されたフィリピン4名のうち最後の人1名も救出された
アブサヤフに拉致されたフィリピン人3名が逃走し救出された件
アブサヤフが拉致したフィリピン人7名を殺害した件
アブサヤフに拉致されたベトナム人一名が脱出に成功
ボホールに侵入したサブサヤフの最後の一人も殺害完了
ボホールに侵入したアブサヤフ構成員が新たに一名殺害された件
ボホールにアブサヤフが侵入した事件のその後
ボホール島にアブサヤフが侵入し撃退された件
比政府の認識しているアブサヤフの現人質数は31名
アブサヤフが8歳の人質フィリピン人少年を解放
アブサヤフの人質になっていたドイツ人が斬首された件
スールー沖でアブサヤフがベトナム人船員一名を殺害、7名を誘拐
アブサヤフが新たにインドネシア人3名を誘拐
アブサヤフに誘拐されたフィリピン人2名を救出
サンボアンガ沖で漁民8名が海賊に殺された件

2016年
アブサヤフが新たにフィリピン人4名を拉致
アブサヤフがインドネシア人人質2名を解放
アブサヤフが新たにインドネシア人2名を拉致
アブサヤフが新たにベトナム人船員を拉致
アブサヤフが新たにドイツ人1名を拉致
アブサヤフが韓国人船長を含む2名を拉致
アブサヤフからの人質救出が続く
ダバオ向かいのサマル島でおきた誘拐事件のアップデート3
アブサヤフによる誘拐2016
ダバオ市内でアブサヤフによる爆発事件
ダバオ向かいのサマル島でおきた誘拐事件のアップデート2
ダバオ向かいのサマル島でおきた誘拐事件のアップデート
ダバオ向かいのサマル島でおきた誘拐事件のその後

2015年
ディポログでも外国人の誘拐事件が発生
サマル島で誘拐された外国人が連行された先
ダバオの向かいのサマル島について

2) その他(新人民軍(NPA)、バンサモロ自治政府(BARMM)、MNLF、マウテグループ(maute group)、アンサル・カリファ・フィリピン(AKP)、BIFF、(Harakat ul Islamiyah Basilan)、Daulah Islamiyaなど)

2024年

国立ミンダナオ大学爆破テロの犯人とみられる人物が軍により殺害された件

2023年

マラウィの国立ミンダナオ大学でミサ中に爆破テロ

2022年

現カガヤン・デ・オロ市長の長男を暗殺したとされる容疑者が捕まった件

元ラミタン市長を殺害した犯人の父親が事件5日後に何者かに殺された件

マニラのアテネオ大で元バシラン州ラミタン市長が殺害された件

先週の北コタバト州でのバス内爆発物テロとその後

2019年
ブキッドノンで視察団がNPAに襲われた件

2018年
2013年のサンボアンガ危機の犯人一味のうち、97人が釈放された

大晦日にコタバトのモールで爆破テロがあった件
ミンダナオの戒厳令がまた延長された今度はジェネラルサントスで爆破テロ
再びミンダナオ中南部スルタン・クダラットで爆破テロ
ミンダナオ中部スルタン・クダラット州で爆発テロ
ミンダナオのISIS(マウテグループ他)のその後

2017年
マラウィ市の「テロリストからの解放」が宣言された
マラウィ危機のその後2(アップデート)
マラウィ危機のその後(アップデート)
ミンダナオの戒厳令の年末までの延長が承認された件
ミンダナオの戒厳令が年末まで延長になりそう
マラウィ危機(マウテグループによる占拠事件)死者数のアップデート
BIFF(バンサモロ・イスラム自由戦士)が北コタバト州の町を襲ったあと同日退散した件
マラウィからの避難民、59名以上が病死
マラウィ市内のマウテグループ滞在先から7900万ペソの現金が見つかった件
ミンダナオのマラウィ危機、死者が175名を超える2017年マウテグループとの戦闘でフィリピン国軍が自軍兵士を攻撃:11名死亡
マラウィ危機、マウテグループとの戦闘の死者は103名以上
ミンダナオ島全域に戒厳令:マルコス時代と違う点
フィリピン・ミンダナオ島マラウィ市でマウテグループと当局が交戦中ミンダナオではBIFFと国軍との戦闘によって2万4千人以上が避難している件
ミンダナオIS系武装勢力との戦闘で構成員37名を殺害
マレーシアのサバ州からIS組織戦闘員をミンダナオに送る計画を摘発
IS関連のテロ組織「アンサル・カリファ・フィリピン」のリーダー殺害

2016年
マニラのアメリカ大使館爆弾設置事件で、アンサル・カリファ・フィリピンのメンバーが逮捕
マウテグループから町役場を奪回、ミンダナオ南ラナオ州での戦闘